ロトサウンドのフラットワウンド弦

Jazz Bass 77

SM77 RS77LD

ロトサウンドのフラットワウンド弦がちょっと変わってるのは、
巻線にモネルというNi-Cu合金を使っている点。
銅とニッケルの合金らしいので、
「白銅?100円玉と一緒じゃん」とか思ってたんですが、
モネルはニッケルリッチ(Ni基)の合金みたいです。
まあ、私がモネル知らんかったというだけです。
でもこれ、めちゃくちゃ材料費かさみそうですけどね。
ニッケル高いでしょ。

ロトサウンドのフラットワウンド弦でまず気がつくのが、ザラザラした手触り
他メーカーのフラットワウンド弦とは、明らかに異なる感触です。
なんだか、ラウンドワウンド弦っぽい。

巻線間に、隙間があるような気がします。
でも、弦の表面を見てみると、実際に隙間があるわけではなく、
巻線が面取りされていることがわかります。
つまり、面取りされた四角形断面の巻線を、芯線に巻きつけているようです。
このため、巻線を隙間なく巻きつけていても、溝になる部分ができ、
ザラザラした手触りになります。

このおかげで、指への抵抗が少なめです。
フラットワウンド弦は、
ラウンドワウンド弦に比べて指に対する接触面積が大きくなるため、
摩擦抵抗も大きく、指に引っかかる感じが強くなりがちです。
ロトサウンドのフラットワウンド弦は、
フラットワウンド弦の中でも、比較的指への引っかかりが少ないほうなので、
スムーズな運指ができると思います。

テンションは弱めです。
045-065-085-105というゲージの「RS77LD」でも、
ダダリオの「ECB81」よりテンションが弱い気がします。
感覚的には、ダダリオとアーニーボールの中間ぐらいです。

巻線処理の違いが、テンションの差を生んでいるのかもしれません。
巻線を面取りすれば、その分は確実に線密度が小さくなりますからね。
ニッケルや銅の比重が鉄に比べて高いことを考えると、
内部の巻線間隔が広いことも予想されます。

音色は、意外に明るいです。
フラットワウンド弦なのに、ラウンドワウンドっぽい感じさえします。
手触りがラウンドワウンドっぽいと、
音色もラウンドワウンドっぽくなるなるのかもしれません。

中音域に張りがあります
コン、という感じの、気持ちのいい音です。
ただ、低域があまり出ていないような気がします。
中域にまとまった音です。

モネルという材料が、ステンレス以上の高い耐食性を有していることもあって、
弦の寿命は長いです。
そもそも、フラットワウンド弦で寿命の話をすること自体、
ナンセンスなのかもしれませんが、
フラットワウンド弦特有の、丸い、甘い、いなたい感じの音を求めている場合は、
ちょっと違う気がします。
それよりは、わりとはっきりした音が長く続きます

弦の両端には、赤い飾り糸が巻かれています。
飾り糸の色が、朱色というか、かなり鮮明な赤色なので、結構目立ちます。
裏通しのベースだから、弦の長さが足りなくて、飾り糸がナットに乗る、
なんてどこかの弦メーカーみたいなことはありません。
ただ、逆に通常タイプのブリッジだと、
4弦のサドルに飾り糸が乗ってしまうかもしれません。
テーパード弦なわけではないんですが、
ボールエンドから外側の巻線が巻かれ始めるまでの距離が長いのです。

まとめ

ロトサウンドのフラットワウンド弦は、ちょっと独特ですね。
材料にしろ、構造にしろ。
他メーカーのフラットワウンド弦とは別系統の弦
ととらえたほうがいいかもしれません。

フレットレスベースで、もうちょっと音の輪郭をはっきりさせたい時なんかには、
いい選択肢だと思います。

ゲージ 型番
ライトゲージ .040 .060 .080 .100 SM77
ミディアムゲージ .045 .065 .085 .105 RS77LD
Steve Harrisモデル .050 .075 .095 .110 SH77
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