ダダリオ弦とアーニーボール弦の違い

代表的な弦メーカー、ダダリオとアーニーボール。
どこの楽器屋へ行っても、この2メーカーの弦だけは売ってたりします。

標準とされている感のある両メーカーですが、
2社の弦は同じような性格のものではないと思います。
そこで、ダダリオとアーニーボールの違いについて、勝手にまとめてみました。
ここでは特に、最も普及しているラウンドワウンド弦についてです。
両メーカーともフラットワウンド弦も出していますが、
フラットワウンド弦についての違いは、ここでは放っておきます。

ただし、これはあくまでもダダリオとアーニーボールの相対的な評価です。
また、弦はそれ単体では機能しないものですし、
当然ながら楽器との相性もありますから、あくまでも参考程度に。
ちなみに、当方ジャズベースを愛用。

ダダリオ

EXL170 EXL165 EXL160

エレキベース弦としてはシェアトップでしょう。
どこの楽器屋でも見かけます。
なかでもド定番なのは、EXL170
これを代表として見ていきます。

ダダリオの弦は、もともと全般的にテンション高めなんですよね。
EXL170は、045-065-080-100というレギュラーライトゲージなんですが、
もうこれがスタンダードになっています。

ダダリオのレギュラーゲージ(EXL160)で4弦が105だと、
音がちょっとこもり気味になります。
また、1-2弦、050-070のテンションが結構きつめですしね。
EXL170が定番化しているのもわかる気がします。

音は、低域から高域までまんべんなく出ている感じです。
新品時は高域がガリガリうるさいですが、やがて落ち着いてきます。
テンションが高めなので、音に芯があります。
パンチのある音、って感じですかね。
若干、中高域が薄い感じがしなくもないです。

寿命はそれなりですが、半分死んだような状態が長く続き、
個人的にはその音が嫌いじゃないです。
高域のわざとらしい感じがなくなり、
でもまだ音の芯は残っている状態とでもいいましょうか。
テンションが高いから、
弦が死にかけてきても、音の輪郭が比較的はっきりしているんだと思います。

弦の手触りは荒いです。
ラウンドワウンドなので、弦の手触りは当然ザラザラなんですが、
ダダリオはアーニーボールよりも凹凸が大きい感じがします。
目で見ても、ほとんど違いはわからないんですけどね。
手で触ると、明らかに違います。
ダダリオは、より指に引っかかってきます。
ザラザラというより、ギザギザです。

ただ、その弦の表面状態もあって、
ピックで弾くと、ガリガリゴリゴリした音が出せます。
本当、ダダリオって、元気な音っていう印象が強いです。

アーニーボール

SUPER SLINKY HYBRID SLINKY REGULAR SLINKY

アーニーボールのラウンドワウンド弦は、
新品開封時にかなり強いアンモニア臭がします。
それはさておき、ダダリオに匹敵する弦メーカー、アーニーボール。
弦の入手しやすさでも、ダダリオに匹敵します。

ダダリオのド定番、
EXL170と同じ045-065-080-100というゲージのラウンドワウンド弦だと、
アーニーボールではSUPER SLINKYになります。
こちらも、ド定番ですね。

まず、同じゲージのダダリオ弦と比較してはっきりわかる違いは、
テンションの弱さ。
ダダリオのテンションがもともと強いということもありますが、
アーニーボールの弦は、かなりテンションが弱いです。

また前述のとおり、アーニーボールの弦はダダリオに比べて指への抵抗が少なく、
手触りも比較的凹凸感が少なめです。
とはいえ、そこはラウンドワウンド弦なので、ザラザラなもんはザラザラです。
ただ、アーニーボール弦のほうが、指への負担が少ないのは間違いありません。
少なくとも、左手は確実に楽になります。

肝心の音はというと、優等生的です。
際立って変なクセがあるわけではありません。
かといって特徴がないわけでもなく、
明るい音色で、中高域の倍音が豊かです。
粒の細かい音で、新品時の高域はきらびやかな感じさえします。

全般的に、ダダリオよりも音の重心が高いです。
低音が出ていないわけではないのですが、
テンションが弱いためか、音の輪郭がはっきりしていません。

弦の寿命は短いです。
新品の弦を張って、
数時間弾いているうちに音色が変わってくるのを実感できます。
新品の弦の音が好きな人には、コスト的につらいかもしれません。

アーニーボールで個人的に気になるのは、弦が死んできた時に、
音の芯というか、コシみたいなものも一緒になくなってしまうことです。
もともとダダリオほど芯のしっかりした音ではないので、
余計に気になるのかもしれません。
おそらく、弦のテンションの強弱が、
そのまま音色の違いになって現れてきているのでしょう。

なんだか欠点を多く書いてきたような気がしなくもないですが、
決して悪い弦ではないです。
元気なダダリオと比べ、病弱優等生なアーニーボールというだけです。
だから逆に、音の美しさはアーニーボールのほうがあります
ダダリオにはない、繊細なものを持っています。

まとめ

独断と偏見をもって、相対的な印象をひとことでまとめてみました。

ダダリオ アーニーボール
代表 EXL170 SUPER SLINKY
個性 元気でやんちゃ 病弱優等生
アタック ガリガリ ジャリジャリ
サスティン ビィーン ベェーン
音の重心 中低域 中高域
テンション 強い 弱い
手触り ギザギザ ザラザラ
寿命 半死半生 即死

異論は、認めます。

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